賢いエアコンの使い方
エアコン使用のポイント
- 熱中症死亡者のエアコン使用状況(%)
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出展:令和5年夏の熱中症死亡者の状況(東京都 23区・速報値) 東京都監察医務院
令和5年夏の熱中症死亡者の状況(東京都 23 区・速報値)(東京都監察医務院)によると、屋内で亡くなられた方の大半は、設置が無い場合及び故障の場合も含めて、エアコンが使われていなかったとされています。
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansatsu/heatstroke/R05-heatstroke.files/R05-data6-sokuhou.pdf
①室温
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■︎温湿度計で室温をこまめにチェックし、エアコン使用時の室温「28℃」を目安に、適切な温度を保つようにしましょう。特に高齢者は暑さを感じにくくなっているため、皮膚感覚で判断せずに、温湿度計で確認しましょう。
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■︎室温を下げすぎると(24℃を下回る)、外気温との差が大きくなり、部屋に出入りする際に体の負担になります。
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■︎外から帰ってきて、部屋の中の空気が外よりも暑いと感じたときは、まず、窓を開けて部屋を換気しましょう。
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■︎夜間はエアコンのタイマーが切れた後、室温が非常に高くなってしまうことがあります。タイマーは少なくとも3時間以上は使用しましょう。
②気流
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■︎冷たい空気は下に、温かい空気は上に行きます。扇風機等を使って室内の空気を循環させると、効率的に部屋全体が涼しくなり省エネ効果が期待できます。
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■︎エアコンの冷気流に直接、当たり続けると体が過度に冷えてしまいます。直接、エアコンの冷気流が体に当たらないように風向きを調整し、暑く感じるときには扇風機を一緒に使ったりすることで、同じ温度でもより涼しく感じます(エアコンの風量は自動にした方が省エネです)。
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■︎風が気になる方は、扇風機の風を壁や天井に当てて、跳ね返った気流を利用すると風がやわらかくなります。
③窓からの日差しや地面からの照り返し
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■︎窓から入り込む日差しや照り返しは、すだれや緑のカーテンなどにより部屋の外側で遮断すると効果的です。難しい場合には、室内側でカーテンやブラインドなどを使って日差しを遮断しましょう。
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■︎外出時は、昼間でもカーテンを閉めると、省エネにも室内の温度上昇を防ぐ意味でも効果的です。
④その他
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■︎エアコンの機能が低下しないように、フィルターは、2週間に1度は掃除しましょう。
参考:「熱中症環境保健マニュアル 2022」環境省 Ⅲ 1 熱中症を防ぐためには日常生活での注意事項
水分補給やその他の熱中症対策については、こちらを参照してください。