気温の上昇
高まる熱中症の危機
気候変動とヒートアイランド現象による気温上昇により、熱中症により生命を落とす人が出るなどの影響が著しくなっています。ヒートアイランド現象とは、都市部にできる局地的な高温域のことで、郊外に比べ都心部ほど気温が高く、等温線が都心部を囲む島のような形になることからこの名前が付いています。
世界の年平均気温は、1891年から2024年までのデータによると、長期的に上昇傾向にあります。特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっています。2024年の世界の平均気温偏差は+0.62℃で、統計開始以降最も高い値となりました。
日本の年平均気温も同様に上昇傾向にあります。1898年から2024年までのデータによると、長期的には100年あたり1.40℃の割合で上昇しています。2024年の日本の平均気温偏差は+1.48℃で、これも統計開始以降最も高い値となりました。
東京の年平均気温は、過去100年で約3℃の上昇がみられ、都市化の影響が比較的少ないとみられる都市の年平均気温が1.5℃上昇していることに比べて大きな上昇幅となっています。
気象庁 | 世界の年平均気温 気象庁 | 日本の年平均気温
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世界、日本、東京の年平均気温偏差の推移
(1900年からの偏差、5年移動平均) -
- 地点別全国気候表(2024年夏6〜8月)
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地点名 気温 平均気温(°C) 平年差(°C) 階級 東京
26.9
2.1
+※
大島
25.9
2
+※
三宅島
26.3
1.7
+※
八丈島
25.6
1.3
+※
父島
28.3
1
+※
出典:2024年夏(6月〜8月)の天候(気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/seasonal/202408/202408s.html